さて、私は再来月が新北九州空港デビューですが、最近新北九州空港を利用した人の中に、とんでもなく不幸な目に遭った人がいるようです。
○MINORISM:内定式レポート(帰路は修羅道編)
http://minorism.livedoor.biz/archives/50298810.html
MINORUさんには、以前からブロハラを見ていただいているようで、実にありがたい話です。ブロハラは、皆様の受信料うわ何をすqあwせdrftgyふじこlp
今回、MINORUさんにケチが付いたのは、羽田空港で搭乗口を間違えた所からなのですが、そこから数珠繋ぎに訪れた不幸について、空ヲタの視点から検証してみます。取り敢えず、ツッコミポイントの一覧はこんな感じです。
以下、「ひとの不幸は蜜の味」という人だけ読んで下さい(つ´∀`)つ
1.搭乗口の勘違い
スターフライヤーの発券システムは、ANAのものを利用しています。今回、スターフライヤー航空券の画像が入手できなかったので、同じフォーマットを利用しているANAの搭乗券を参考までに見ていただきましょう。
○特集室 - 北海道へ
http://kou-sa.xrea.jp/special/2004-05-21-hokkaido/
確かに、航空機に乗り慣れていない人にとっては、この「84」という数字が何を意味するのかは分かり難いかも知れません。「見落とさないだろ……常識的に考えて……」というのは、あくまでもブロハラにしょっちゅう来ている猛者の方々の話であって、抑も84番搭乗口が1階のバス乗り場である事を知らない人の方が多いんですね。
とはいえ、MINORUさんにも「1番搭乗口はSFJ91便の搭乗口ではない」と気付くべきポイントがもう1ヶ所ありました。それは、搭乗口の上にある行先案内板です。この行先案内板については、ブロハラアネックスに画像があります。
○五月原清隆のブロハラアネックス:19番搭乗口
http://blog.goo.ne.jp/satsukibara/e/d3c1d531e5c83f9289185bd4d743121c
21時過ぎともなれば、1番搭乗口からの出発便はなく、表示が真っ暗になっていたはずです。幾ら何でも、行先案内板に表示がなければ……って、空ヲタの言い分ですね、はい(;´Д`)
2.MINORUさんの捜索打ち切り
これはかなりナゾです。というのも、全館放送であれば、1番搭乗口付近でも放送は聞こえるからです。第1ターミナルビルの南北ウィングで分断しているという可能性はありますが、同じ南ウィングでの話であれば、この説は成り立ちません。恐らく、出発口*1Aの裏手にある9番搭乗口付近でチョロッと捜索しただけなのでしょう。
もう1つ、MINORUさんにとって不幸な要因は、この時間帯、既にスターフライヤーの地上職員は1番搭乗口から引き上げているという事です。1番スポットはJTA便の定宿となっていて、22時前後に到着する宮古空港からのJTA022便が、翌朝のJTA021便となって宮古空港へと向かっていきます。つまり、この時間帯に発着するスターフライヤー便は強制的に沖止めを食らわされるという事で、地上職員が常駐する意味もないのです。
しかし、JAL便のNo Showにおいては、南北ターミナル一斉捜索は勿論の事、トイレの中やサクララウンジにまで呼び出し放送を入れるというのに、スターフライヤーは随分とお座なりな捜索態勢ですね。乗客が搭乗口を勘違いしているとしたら、バスラウンジでもなければ1番搭乗口くらいしかなさそうなものですが、日頃航空初心者と多く接している地上職員がそれに思い至らないというのは何事でしょうか。スターフライヤー自身が「航空会社ごっこ」をしているのと同様、地上職員も「乗客捜索ごっこ」をしていただけなんでしょうね。
3.スターフライヤー地上職員による嘲笑
論外!(ノ ゚Д゚)ノ ==== ┻━┻
接客業の風上にも置けませんね。これは、搭乗日及び搭乗便を添えて、スターフライヤーに抗議すべきでしょう。今のところ、利用者負担なしで苦情を言い付ける窓口は、ホームページ上の「お客様からのご意見・ご要望」くらいですけどね。
○スターフライヤー/お問合せ
http://www.starflyer.jp/othertools/inquiry.html
もう1つ、私が許せないと思ったのは、地上職員のこの発言です。
「23:50発の最終便が残っているので、特別にそれに乗る事が出来ます」
MINORUさんのブログを読む限り、この手続きをしていたのはSFJ91便出発の10分前です。という事は……
ご予約の変更、取り消しは、当該便の出発前に限らせていただきます。
特別も何も、規則上変更は可能です。所謂「乗り遅れ」が確定するのは、搭乗手続きが締め切られる出発15分前なのですが、そこから実際の出発時刻までの15分間については、「出発前の変更手続き」という救済措置が可能なんですね。それを、恩着せがましく「特別に」などと案内し、剰え嘲笑までするなど、最早プロ失格としか言いようがありません。
4.「24時間空港」の虚偽表示
これまた、実にお粗末な話です。北九州空港ターミナルビルが夜間閉鎖されるというのは、新北九州空港ウォッチャー(アンチを含む)には比較的広く知られた事実なのですが、福岡県や北九州市の「24時間空港」というキャッチコピーを鵜呑みにしている一般大衆にとっては、実に意外な話でしょう。SFJ93便での到着後に軽く一服しようとしても、営業している店舗はセブンイレブンのみなんですね。
因みに、SFJ70便での出発時には、ゲート内のスターフライヤー売店「空の丘 Sun meets the moon」のみが辛うじて営業しています。シャッター通りの中を早朝便に搭乗するのって、かなり空寒い光景でしょうね。まぁ、JAL1322便で関空から搭乗する時も、かなりそれに近い光景が広がっていたりするものですが。
もし、これが海上空港ではなく陸上空港であれば、24時間ターミナルビルとなる可能性がありました。それは、能登空港のように道の駅としての指定を受ける事です。
○北陸・道の駅【能登空港】
http://www.hrr.mlit.go.jp/road/miti_eki/each_folder/notokuko/notokuko.html
但し、道の駅になったとしても、24時間の開設が義務付けられているのはトイレのみですから、状況は大して変わらなかったかも知れませんけどね。
それにしても、セブンイレブンのオバハンは言う事が斜め上です。
「外に大きな木の椅子があるから、そこで寝れますよ」
コメント、MINORUさんに同じ。
5.新北九州空港のアクセス不備
トドメは、市内までのタクシーです。元々、SFJ93/70便は自家用車利用者向け*2という事もあってか、公共交通機関による地上アクセス/イグレスの不備は多く指摘される所でした。SFJ71/92便は、これが致命傷となって運休へと追い込まれたのですが、SFJ93/70便がそこそこの搭乗率を叩き出した事によって、北九州側の地上交通対策は等閑になっていました。
そんな中、一応乗り合いタクシーは各方面に運行されているのですが、この乗り合いタクシーは事前予約が必要です。SFJ93便の場合、出発時刻の20分前が受付の締め切り時刻ですから、23:30までに予約すればいいという事になります。という事は、SFJ93便への変更手続きと同時に乗り合いタクシーも予約可能だったのですが、MINORUさんが羽田空港でどんな案内を受けたのかというと……
「こら笑っちゃ駄目」
見たいな感じで年配の従業員がたしなめにいったんだけど、その後一緒になって笑い始めました。
んなヒマあったらタクシー案内しろ!ヽ(`Д´)ノ
まぁ、早朝・深夜便タクシーの運行に関しては、少なからずスターフライヤーからの持ち出しもある事でしょうから、ひょっとしたらスターフライヤーとしては出来るだけ乗り合いタクシーを利用して欲しくないのかも知れません。しかし、乗り合いタクシーを案内しなかったがばかりに、乗客に北九州空港到着後の地上交通機関で不便な思いをさせて、剰えスターフライヤーや新北九州空港に対する忌避の念を抱かせるようでは、却ってスターフライヤーの損失に繋がるというものです。やはり、乗り合いタクシーも「早朝・深夜便ごっこ」の一環に過ぎないんでしょうね。
因みに、旧北九州空港時代は、米町のスターフライヤー本社からターミナルビルまで2,600円で行く事が出来ました。日曜午前という参考記録ではありますが、如何に新北九州空港が遠くなったかがよく解るというものです。
以上、「しょっちゅう飛行機を利用する人間」の視点からMINORUさんの受難にツッコミを入れてみましたが、どう頑張ってもツッコミの対象がスターフライヤーや新北九州空港ばかりになってしまいます。それだけ、両者ともオッペケペーによって成り立っているという事なのでしょう。
そう考えると、MINORUさんが最も責められるべき事、それは福岡空港ではなく北九州空港から帰ろうとした事なんでしょうね。19時過ぎに羽田空港へ着けるのであれば、JALでもANAでも福岡行きが残っているのですから、わざわざスターフライヤーで北九州空港に向かう必要などなかったのです。次回からは、JAL1743便で福岡に帰る事ですね。何となれば、JAL1829便に振り替えて北九州空港に向かう事も出来るのですし。