五月原清隆のブログハラスメント

これからは、セクハラでもない。パワハラでもない。ブロハラです。

山口宇部空港の憂鬱

 もう1つ、新北九州空港絡みのネタです。

山口宇部空港、北九州に苦戦

http://symy.jp/?Evgウェブ魚拓+ウェブ精米)

 どのくらい流出しているのかと思って、JALANAの最新版実績を見てみました。

ANAグループ実績 2006年8月

JAL Group Monthly Report 2006年9月号

http://www.jal.com/ja/press/0000711/711.html

 これを見る限り、8月の利用実績はこんな感じです。

  • ANA(5往復/日)
    • 旅客数:62,278人(前年比-11.9%)
    • 利用率:76.3%(前年比+1.5%)
  • JAL(3往復/日)
    • 旅客数:23,318人(前年比+2.2%)
    • 利用率:74.0%(前年比-0.5%)

 なるほど、確かに8,000人くらい減少していますが、この程度は誤差の範疇と考えるべきでしょう。年間90万人近くの利用がある東京羽田=山口宇部線においては、2万人や3万人といった程度の増減で一喜一憂すべきではありません。ちょっとした外的要因によって、一時的な誤差など簡単に発生するものです。
 そんな事よりも、中長期的に山口宇部空港の存在が埋没しないよう、山口県内の対東京需要をしっかり確保できるような空港振興政策を粛々と実施すべきです。その為には、JALによる山口宇部空港ナイトステイ実施の行政支援も検討すべきでしょうね。JALANAとがほぼ互角の勝負を繰り広げてこそ、初めて航空の地力が涵養されるというものです。
 因みに、今回の旅客減が新北九州空港の開港によるものかというと、些か疑問が残る部分はあります。というのも、東海道・山陽新幹線が積極的な航空対抗策に出ている為、航空から鉄道へのシフトも決して無視できるものではないからです。山口宇部空港から新北九州空港へシフトするのは、下関市周辺のごく限られた需要でしょうが、山口宇部空港から新山口駅へのシフトともなると、かなり全県的な需要に関係してきます。
 取り敢えず、山口県は相当程度危機意識を抱いているようですから、新北九州空港のような惨敗ぶりは見せないものと思われます。あとは、偏狭なセクショナリズムに惑わされる事なく、山口宇部空港山口県民にとっても他県民にとっても使い易い空港となるよう、利用者視点での空港政策が望まれるところです。邪な縄張り意識は、山口宇部空港新北九州空港も共倒れにしてしまいます。