五月原清隆のブログハラスメント

これからは、セクハラでもない。パワハラでもない。ブロハラです。

搭乗→プッシュバック

 結局、優先搭乗開始は10:25頃になり、一般搭乗開始は10:30近くになってしまいました。搭乗開始のアナウンスと同時に、1番搭乗口には長蛇の列が出来上がりました。幸い、ゲート近くにいた私は、殆ど待たずして機内まで辿り着けましたが。
 搭乗開始から暫くすると、俄に通路がカオスの様相を呈してきました。単通路のナローボディ機ではよく見掛ける光景ですが、こんなものは一般搭乗を後方→中間→前方の順で開始すれば回避可能な話であり、国内外の航空会社で広く実践されています。沖止めでのバス搭乗ならいざ知らず、折角PBBを利用できる環境にあるのですから、無為無策に乗客を機内へと押し込む愚は一刻も早く改められるべきです。こんな所からも、スターフライヤーのLQCぶりが見て取れます。
 漸く全員が着席し、34Rへ向けてプッシュバックしようかという頃には、既に10:45を回っていました。本来なら江ノ島上空にでも達していようかという時刻に漸くプッシュバックなのですから、関空への到着時刻は大幅に遅れる事が予想されます。取り敢えず、12:00発の和歌山駅前行きリムジンバスには間に合いそうになく、関西空港駅12:05発のラピートβ40号ですら絶望的です。85%諦めモードでイヤホンジャックに機内配布されたイヤホンを差し込むも、チャンネルがPA*1固定で使い物になりません。早速、客室乗務員に尋ねてみると……

「機内エンターテイメントがご利用いただけるのは、巡航中のみとなります。」

 使えませんがなトホホ。・゚・(ノД`)・゚・。
 ……と思ったのも束の間、何故かオーディオチャンネルだけは使えるようになっていました。取り敢えず、アームレストのスイッチで1chから8chまで回してみながら、再び1chに戻ったところで8chに……
 あれ?(;´Д`)
 1chから8chに戻らない?(;´Д`)
 何と、地上走行中は8ch→1chの一方通行なのでした。こんな仕様になっている機内オーディオに遭遇したのは初めてです。これも、スターフライヤーというLQCだからなのでしょうか?



 気を取り直して、イヤホンを装着しようとした時、私はそのイヤホンに重要な情報が記されていないのに気付きました。何と、ステレオイヤホンなのに左右の別が表示されていないのです。装着部やコードなどをくまなく探してみましたが、どちらがLチャンネルでどちらがRチャンネルかという事は一切記されていませんでした。
 通常のヘッドホンやイヤホンであれば、どちらがLチャンネルでどちらがRチャンネルであるかは、分かり易い部分に明示されています。これは、航空機で使用されるヘッドホンやイヤホンについても同様であり、ステレオ放送に供する以上は常識であるとさえ言えます。しかし、スターフライヤーにおいては、機内放送自体がステレオであるにも関わらず、左右のチャンネルの別は何処にも記していません。正に、スターフライヤーならではの非常識と言えるでしょう。

*1:Public Announceの略です。機長や客室乗務員が機内放送を実施する際は、このPAモードに切り替わり、全ての機内オーディオ/ビデオプログラムは中断されます。この時、チャンネル表示がデジタルになっている機材では、「PA」と表示されます。