五月原清隆のブログハラスメント

これからは、セクハラでもない。パワハラでもない。ブロハラです。

そろそろアルコールの害を本気で考えるべきだ

 世間では、菊間千乃が内貴博に酒を飲ませたとかいう事件で持ちっきりのようです。

○NEWSの18歳補導、菊間アナが酒飲ませた

○菊間アナ無期限番組追放、フジ10人減給

○無期限出演停止中のフジ菊間アナ、村上社長に涙の謝罪

宮城県警 菊間アナらに事情聴取していた

○フジ・菊間アナ事情聴取 宮城県警動いた 「NEWS」飲酒事件

http://www.yomiuri.co.jp/hochi/geinou/jul/o20050725_5.htm

 まぁ、謹慎処分を食らいながら1,440万円もの年収を得られるというんだから、フジテレビのアナウンサーってのはいいご身分ですな。普通の民間企業だったら一発で懲戒解雇ものですし、甘々な公務員にしたって依願退職は免れないでしょう。まぁ、アナウンサーの場合、依願退職=フリー転向という事になってしまうので、社会的制裁とはならない部分も多々ありますけどね。
 それにしても、未成年の飲酒を含め、日本という社会はアルコールの害や犯罪に対して非常に寛大です。一般市民に対する薬物や銃刀類の取り締まりはほぼ徹底し、児童ポルノ・児童売春に手を出そうものならほぼ確実に検挙され、最近は喫煙に対する風当たりも強くなっている日本社会ですが、何故かアルコールに対してだけは、実質的に野放しと言ってもいいような状態です。強いて言うならば、飲酒運転に対する取り締まりが厳しくなった事くらいでしょうか。
 6月27日の記事でも掲載したリンクですが、再度このサイトを紹介する事にします。

○アルコールは薬物です

○アルコールの害

http://www.so-net.ne.jp/vivre/kokoro/arp.html

 サイトの内容について、ここで改めて触れる事はしません。しかし、以下に挙げるようなニュースを見れば、「節度を守れば」云々ではなく、即刻アルコールそのものを薬物として厳重に取り締まらなければならない事は明白です。


○「路上寝」年間4700件/事故で6人死亡

http://www.okinawatimes.co.jp/day/200507171300_04.html

 沖縄県路上寝については、So-net blog時代からも何回か書いていますが、沖縄県警は、高速警察隊や交通機動隊がスピード違反の取り締まりに注いでいる精力の1割でも路上寝の徹底的な検挙に振り向けるべきでしょう。何も特別な法改正など必要なく、道路交通法第76条に基づいて粛々と赤キップ*1を切ればいいだけの話です。あの悪名高い「交通の教則」にも、路上寝は道交法上の禁止行為として明記されているのですから、とても「路上寝が違反行為だとは知らなかった」で済まされるものではありません。

○酔った勢いで飛び降り? 同僚のトラックにはねられ死亡

http://response.jp/issue/2005/0720/article72725_1.html

 飛び降りる方も飛び降りる方ですが、それを轢き逃げする方も轢き逃げする方です。轢き逃げした男はそれとしてきちんと断罪すべきですが、飛び降りて轢殺されたバカは見事なまでに自業自得です。どちらにも、同条の余地は一切ありません。
 まぁ、典型的な「アルコールが引き起こした悲劇」でしょうが、佐賀県警は轢き逃げや業務上過失致死*2だけではなく、飲酒運転での追及もすべきでしょう。同乗者だけが飲酒していたなどという可能性は非常に低く、恐らくは轢き逃げした男も多少は飲酒していたはずです。

多賀城の27人死傷事故、同乗者も酒酔い幇助で書類送検

○酒酔いほう助容疑、同乗者を書類送検…仙台RV事故

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20050720ic25.htm

 宮城県と言えば、この事件も忘れてはいけません。仙台市多賀城市近郊に住んでいる人であれば、内貴博・菊間千乃の飲酒事件で多賀城での飲酒運転ジェノサイドを思い出した向きも数多くある事でしょう。これこそ、アルコールの害の最たるものとして糾弾すべきであり、佐藤光には殺人罪・傷害罪、同乗者についても同幇助罪を適用すべきです。まぁ、この事件はこの事件で、「学校は何をやっていたんだ」とか「どうして生徒は轢かれる前に気付かなかったんだ」とか、被害者を責める要素もなくはないのですが。



 上記の事件は、何れも偶然自動車が関連しています。しかし、自動車と離れた所であっても、アルコールに起因する暴力行為や嫌がらせ行為(セクハラ・イッキ飲み強要などを含む)は後を絶たず、軽度・重度を問わずアルコール依存症患者が多数蔓延って医療財政を圧迫しています。最早、アルコールは庶民の娯楽ではなく愚民の堕落なのです。
 今回の飲酒事件を機に、先ずは宮城県だけでも、アルコールに対する大幅な規制強化に踏み切るべきでしょう。何も難しい事ではありません。法定外税として、総てのアルコール飲料に対して一律に禁止税的な酒税を適用すればいいんです。アルコール漬けになっているアル中患者や飲料業界が暴れ出したり地下に潜ったりしないよう、真綿で首を絞めるようにジワリジワリと規制を強めていけば、5年や10年とは行かなくても、50年か100年も先にはアルコールが今のコカインやヘロインと同じような立場に追い遣られている事でしょう。勿論、その時には煙草も仲良くアルコールと席を並べているのでしょうが。
 アルコール規制が出来ないと思っている人は、煙草の規制に目を向けるべきでしょう。今から10年前、ここまで禁煙が浸透すると思っていた人は、そんなに多くないはずです。ましてや、今から30年前ともなれば、鉄道や航空機の全面禁煙など到底受け容れられなかった事でしょう。規制なんてのは、やろうと思えば幾らでも出来るものです。それは、アルコールも例外ではないのです。

*1:現行法においては、自動車及び原動機付自転車の運転中の違反行為以外に対しては、反則金制度や点数制度は適用出来ません。その為、自転車や歩行者の違反行為に対しては、青キップではなく赤キップを発行して、簡易裁判所での略式起訴(未成年者であれば家庭裁判所での審判)に掛けなければなりません。青キップの発行に比べると格段に事務処理が面倒臭く、それでいて飲酒運転や一発免停となるようなスピード違反ほどは罰金収入も警察内での評価も高くない為、自転車や歩行者の違反行為に対して赤キップが切られる事は滅多になく、実質的に野放しとなっています。
ドライバーの私としては、自転車や歩行者に対してもビシバシ赤キップ(もし自転車運転免許のようなものが導入されるならば青キップでも可)を切るべきだと思っていますが、何処かの環境保護団体が騒ぎ出して廃案になるでしょうね。反則金利権の拡大や自転車環境整備の財源確保にもいい話だと思うのですが。

*2:流石に、この事案に危険運転致死や傷害致死を適用するのは困難でしょう。ましてや、殺人の適用ともなるとほぼ不可能です。轢き逃げした男が飲酒運転していたのであれば、話は別ですが。