五月原清隆のブログハラスメント

これからは、セクハラでもない。パワハラでもない。ブロハラです。

ウィンテルがHD DVD陣営へ

 例によって、ユーザーは蚊帳の外です。

IntelとMSがHD DVDを支持,「光学ディスク・フォーマットは1つが望ましい」

○米インテルマイクロソフト東芝陣営を支持 混迷、次世代DVD

http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200509280023a.nwc

 はい、勝負ありましたね。Windows Vistaの標準がHD DVDという事になれば、Blu-ray陣営にくっついていた映画会社も、自然とHD DVDでのリリースを検討せざるを得なくなります。幾ら家庭用DVDデッキが普及してきたとはいえ、まだまだPCでDVDを見る向きは多く、最近では逆にテレビですらPCで見るというユーザーも増えています。最新タイトルをPCで視聴できないという事になれば、少なくともその映画会社はWindowsユーザー分の市場を自動的に失ってしまう事になってしまうのです。
 これで、次世代DVD規格でも、ソニーVSマイクロソフトという構図がハッキリと見えてきました。こうなると、内部がゴタゴタで技術的にもさっぱりのソニーでは、Blu-ray陣営を纏めきるのは不可能でしょう。業界に強く蔓延るソニー潰しの雰囲気からしても、Blu-rayはβビデオと同じ運命を辿る事になりそうです。
 となると、今から注目すべきは、Blu-ray陣営でソニーと同じくらい存在感のある松下の動向でしょう。もっと具体的に言えば、松下は何時HD DVDに寝返るのかという事です。松下さえHD DVDに寝返ってしまえば、ソニー以外のBlu-ray陣営は地滑り的にHD DVDに合流します。それこそが、HD DVD陣営の中枢たる東芝マイクロソフトの野望であるというべきです。
 松下が今まで通りの節操のなさ身のこなしの軽さを持っているのであれば、今回のウィンテルの動きを見て、いよいよHD DVDへの寝返りを真剣に検討し始めている事でしょう。逆に、ソニーと仲良くBlu-rayと心中なんて事を真剣に考えているのであれば、松下の行く先はソニーと同じ長期低迷でしょう。まぁ、ウィンテル云々よりも、ソニーと喧嘩してHD DVD入りという可能性が多々あるというのが、抑ものBlu-ray陣営の脆弱さなのでしょうね。
【2005-10-02 追記】
 この件に関して、Windows VistaBlu-rayをサポートしない旨のニュースソースを発見しました。

○[WSJWindows VistaHD DVDのみサポート

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0509/27/news050.html

 まぁ、当然といえば当然ですね。