五月原清隆のブログハラスメント

これからは、セクハラでもない。パワハラでもない。ブロハラです。

JALがoneworldに参加

 いよいよ、JALも単独路線では立ち行かなくなったんですかね。

JALが航空企業連合「oneworld」へ加盟、「サービスの向上図る」

○JAL「ワンワールド」加盟 原油高背景、ネットワークを拡大

http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200510260023a.nwc

 まぁ、ここでoneworldに行くかSkyTeamに行くかという選択肢はあったんでしょうが、最終的にはアメリカン航空との関係をエールフランスとの関係よりも重要視したという事なんでしょう。そりゃあ、欧州域内線よりもアメリカ国内線の方が提携の価値は高いでしょうし、高速鉄道が未発達なアメリカ本土では今後暫くは航空機の重要性に変わりはなさそうですからね。或いは、oneworld加盟で大韓航空との関係を清算し、あの国のあの法則から逃れようとしている……ってのは穿ち過ぎでしょうか? 檀君の呪いを回避しようとするには、今回の加盟は剰りにも遅きに失する感が否めませんが。
 ともあれ、成田の発着枠は航空連合三者が仲良く分け合う事になりました。

 パンアメリカン航空パンナム)華やかなりし頃から、東京の国際線発着枠は日航パンナム・ノースウェストが仲良く寡占している状態が続いていて、羽田の国際線が成田に移転し、パンナムが太平洋路線をユナイテッドに譲り渡した今日においても、その寡占状況は全く変わっていません。今回、JALがoneworldに加盟したのは、成田発着枠の寡占主体が航空会社単体から航空連合へと移行する総仕上げだったと言っていいでしょう。1997年のStar Alliance発足に始まる発着枠の航空連合での寡占は、これにて一区切りという事になりそうです。
 では、周回遅れの感があるJALの航空連合加盟によって、これからJALは何を企もうとしているのでしょうか。私が思うに、JALのoneworld加盟には、3つの「不採算」を整理する目的があります。その3つとは、以下の通りです。

  1. 不採算国際路線の撤退
  2. 不採算割引運賃の廃止
  3. 不採算上級会員の放逐

 以下、それぞれについて詳述します。