五月原清隆のブログハラスメント

これからは、セクハラでもない。パワハラでもない。ブロハラです。

JALが国内線での酒類販売を中止

 という事で、もう1つJALネタです。

JAL - 酒類販売の中止に関するお知らせ

http://www.jal.co.jp/other/info2007_1022-1.html

 昨今の飲酒運転事情を踏まえての自主的な販売自粛であれば、少しはJALも「本来の」コンプライアンス精神を持つに至ったかと感心する所ですが、残念ながら単に機内での売れ行きが悪かっただけのようです。そういえば、ここ最近JALの機内でビールやスパークリングワインを購入している人は殆ど見掛けませんし、自分で酒類を持ち込んでいる人も滅多に見掛けません。やはり、空飛ぶアル中にとってはタダ酒以外興味なしって事なんでしょうかね。



 となると、今後気になるのはサクララウンジにおけるビール・ウイスキーなどの提供です。現在、少なからざるJGC会員がこれらのタダ酒に興味を持っているものと思われますが、JAL酒類販売中止がコンプライアンス精神に基づくものであれば、飲酒運転を惹起しかねないラウンジでのアルコール提供は自然と縮小・廃止の傾向に向かっていく事になるものと思われます。尤も、「タダ酒に与れないならJGCを続ける意味がない」とJGCどころかJALカードすら退会してしまう会員が続出する危険性はありますが、JALカード株売却後なら余り気にならないとも言えてしまいます。
 同様に、国際線エコノミークラスにおけるビール・赤ワインの提供も、これまたコンプライアンス精神の発動たれば自然と中止の方向に向かわざるを得ません。別に、一部航空会社のように有料化の上で存続するという方法もなきにしもあらずなのですが、国内線においてさえ酒類販売が中止に追い込まれる情勢では、「アルコールはタダで当然」とする向きの多い国際線では有料のアルコールなど見向きもされないであろう事は、火を見るよりも明らかです。サクララウンジにおける酒類提供中止ほどJALの経営に与えるインパクトは大きくないでしょうが、酒類事情における「健全化」の代償はそこそこ大きくなりそうです。
 JAL国内線ファーストクラスやANAスーパーシートプレミアムでは酒類の無償提供が主要なコンテンツとなり、国際線ファーストクラスやビジネスクラス、或いは空港ラウンジにおいて酒類の品揃えが差別化の重要なコンテンツとなっている現在、酒に与りたいのなら高い席に座れというのが航空会社の偽らざる本音でしょう。人生において酒の重要性がゼロである私には全く理解できない世界の話ですが、何だかんだでFFP上級会員だけでなく航空会社自身も重度のアル中に陥っているのかも知れません。これ以上アルコールの害を拡大させない為にも、そろそろ国が本腰を入れてアルコールの全面規制に乗り出すべきでしょう。