……と書きたくなる向きもいるでしょうが、実際には微少な増減です。
○夏休みの国内航空…全日空3%増、日航は1・4%減
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20050822i313.htm
まぁ、それぞれ微増・微減とは言っても、これで昨年と輸送実績の多寡が入れ替わっていますし、本当に明暗が分かれるとするならばビジネス客やバーゲン運賃客が戻ってくる9月以降でしょうから、「JALのトラブルも大して影響ないじゃん」とまでは言い切れません。とは言え、何処かのうどん屋さんが言うように、「ANAは芋の子を洗うような大混雑、JALは閑古鳥が啼いている」といった明確なコントラストになっていない事だけは確かでして、この点だけでもうどん屋さんの風見鶏体質がよく分かるというものです。
ところで、これだけの「不祥事メディアスクラム」にも関わらず、未だにJALに乗り続けている人とは、果たしてどんな属性なのでしょうか。私なりに、幾つか考えてみました。
1.JAL社員及びその家族
まぁ、社員割引やら家族割引やらありますから当然ですね。
2.JALだけの上級会員
これも説明不要でしょう。今更ANAに乗り換えてもPLTどころかBRZにすら届かず、今後も毎年PLTを維持するほどは搭乗しないという事であれば、JGCとしての恩恵を受けられるJALでしょうね。何せ、上級会員の扱いにおいて、
- JAL
- JGP≧JML>JGC>>(超えられない壁)>>JMG>>JMX
- ANA
- DIA>>>>PLT>>(超えられない壁)>>SFC≧BRZ
という違いがありますから、修行僧を中心とした瞬間風速野郎は、ANAには向いていないんですね。まぁ、私も他人の事を言えた義理ではありませんが。
3.JALのみが就航している路線の利用者
帯広・青森・出雲などのシングルトラック路線では、否応なしにJALを使わざるを得ません。これらの都市へ行こうとする向きは、たとえANA派であっても、JALを利用する事になってしまいます。とは言え、女満別や北九州など、JALのシングルトラックが崩れようとしている路線も数多くありますから、ANA派の皆さんもまだ諦めたものではありません。とは言え、就航するのはANA本体ではなくSNAやスタフラなどの企業舎弟会社ですけどね。
4.IIT・IT5・GTなどの包括割引・団体割引運賃利用者
最近でこそ、予約時に便指定まで出来るツアーも出てきましたが、クラブツーリズムやトラピックスなどの団体ツアーでは、便名どころか航空会社すら指定できないツアーが殆どです。こうしたツアーでJAL便を押さえられてしまっては、参加者は否応なしにJALを利用させられる事になります。まぁ、GT利用ツアーの参加者なんて航空機のライトユーザーが殆どですから、JALだろうがANAだろうが気にしないかも知れませんけどね。
5.総務がJALベッタリの企業に勤めている社員
実に可哀相なケースですが、こんな事も考えられるでしょう。企業を抱え込むには、特定企業向けのプロモーション運賃の発売や特定企業社員限定のマイレージキャンペーンなど、方法は色々あります。或いは、JGCのインビテーションを乱発するっていう方法もあります。こんな企業に勤めていては、ANA利用なんて夢のまた夢でしょうね。総務がバランスよくJALからもANAからも便宜供与を受けているのなら、まだ救いはあるのでしょうが。
6.JALでもANAでも事故率は大して変わらないと構える向き
果たしているのかどうかは不明ですが、上記5つに当て嵌まらないとすれば、これでしょう。実際、JALにしてもANAにしても事故発生率は誤差の範疇ですし、どの航空会社を利用していた所で、自分が乗った便が事故に遭遇してしまえばそれまでです。JALでもANAでも利便性が全く変わらないのなら兎も角、単に「危なそうだから」という心証だけでわざわざ不便な手段を選択するのは、ひょっとしたら消費者として余り賢くないのかも知れませんね。
ざっと考えて、こんな所でしょうかね。それ以外にも、「私はこんな理由でJALを利用し続けている」なんて向きがあれば、コメントなりトラックバックなり頂けると幸いですが、有意に集計できるほどこのブロハラは読者数いませんねorz