五月原清隆のブログハラスメント

これからは、セクハラでもない。パワハラでもない。ブロハラです。

JALマイレージバンクも追随リニューアル

 以前予想した通りにJALも追随してきました。

JALマイレージバンク - JALマイレージ(JMB)がリニューアル!

http://www.jal.co.jp/jmb/new_rule/

 リニューアルコンセプトの内容は、ANAマイレージクラブと殆ど変わりません。

  1. マイル失効トランザクションを年次から月次に変更
  2. 上級会員資格認定のFLY ONポイントへの片寄せ
  3. 特典航空券のマイレージテーブル変更

 この内、3番については11月下旬公表なのですが、恐らく沖縄線や北米線が値上げの対象になるのでしょう。まぁ、私の場合マイルは殆どヨーロッパ線のビジネスクラス特典航空券に交換していますから、恐らく85,000マイルというレートは不変でしょう。
 それよりも吃驚したのは、JMBサファイアまでは従来の搭乗回数基準も健在だという事です。それでいて、2008年はAMCと同基準のボーナスポイントも積算されますから、特便割引1による短距離ピストン修行が従来よりもパワーアップされる事になってしまいます。何せ、伊丹=但馬を25往復するだけでJGCになれてしまうのですから、SFC修行僧は口あんぐりといった感じでしょう。



 取り敢えず、現在発表されている段階で、JAL/ANAの共通点及び相違点を纏めてみました。

  • 共通点
    1. バーゲン型運賃・28日以上前購入型運賃の上級会員資格認定基準からの排除
    2. アップグレードクーポンの電子化及び前年搭乗実績との連動化
    3. マイル有効期限の36ヶ月への延長
  • 相違点
    1. 終身上級会員資格取得における回数基準の有無
    2. 国際線ファーストクラスへのアップグレードに必要なポイント
    3. 終身上級会員資格保有者に対するアップグレードポイント付与の有無

 この内、相違点の3番については、元々SFC会員にアップグレードクーポンが付与されていた事による違いですから、今回の改訂で初めて発生した相違点という事ではありません。同様に、JGCプレミアJGP)が存在する事による相違点も、やはり従来からのものという事になりますが、こちらは説明が長くなるので上記リストからは割愛しています。
 こうしてみると、やはりJGCプレミアとJMBサファイアとの間に聳え立つ壁が従来よりも高くなったように見えてなりません。これは即ち、今後JALJGP以上のみを真の上級会員と見なすという事であり、JMG以下或いは平JGCといった「普通の上級会員」に対するサービスは次第に切り下げられていく事でしょう。今まで、「JGCに非ずんば客に非ず」という体だったJALですが、今後はJGPに非ずんば客に非ず、JGCに非ずんば人に非ず」という事になりそうです。



 なお、今回の改訂で「バーゲンフェア相当」とボーナスポイント積算対象外となった先得割引ですが、今のところJALカードツアープレミアムやJMBたび倶楽部による救済措置の対象とはなっていません。

○トピックス JALカード ツアープレミアム

JALマイレージバンク - JMBたび倶楽部のご案内

http://www.jal.co.jp/jmb/tabi-club/guide.html

 一応、先得割引はバースデー割引廃止のバーターだったはずなのですが、一向にツアープレミアムやJMBたび倶楽部の対象運賃となる見込みはなく、ともすればIITの方が多くマイルが貯まるという逆転現象まで発生してしまっています。当然ながら、運賃面ではIITの方が何かと有利ですから、ますます先得割引の存在意義が薄れてきてしまいます。
 現在、先得割引の方がIITよりも優れているのは、個人運賃のみが対象となるボーナスマイルキャンペーンの対象になる事くらいであり、それさえも今年初めのような普通運賃系のみが対象となるキャンペーンでは見事に爪弾きされています。国内線ファーストクラスの予約可能クラスからも外れている事ですし、いい加減に先得割引もツアープレミアムやJMBたび倶楽部による救済対象に加えるべきでしょう。まぁ、個人的には先得割引を廃止して前売り21を復活してくれた方が嬉しいんですけどね。