五月原清隆のブログハラスメント

これからは、セクハラでもない。パワハラでもない。ブロハラです。

航空機内で携帯電話の電源を切らないバカ男

 またも、嘆かわしくバカバカしいニュースです。

○乗客逆上、JAL機遅れ/鹿児島発東京行き 携帯メール注意され

○「携帯命」の不届き乗客、JAL機の出発1時間遅らす

○機内でメールの迷惑男、注意されて逆ギレ!出発1時間遅れる

http://www.sanspo.com/shakai/top/sha200602/sha2006022601.html

 着陸後のタキシング中に携帯電話の電源を入れているバカであれば、私も何度か見掛けた事がありますし、その都度客室乗務員を通じて*1注意してもらっています。しかし、離陸前に堂々と携帯電話を使用するどころか、それを注意されたらギャレーまで客室乗務員を追っ掛けて暴行するなど、流石の私も見た事がありません。もう、場外ホームラン級のバカですね。
 このバカ男、言うまでもなく航空法違反で罰金刑の対象になりますし、客室乗務員への暴行は一般刑法上も罪に問えます。サンケイスポーツが言うとおり、「欧米だったら逮捕もんだ!!」ってなもんですし、日本であろうと十分現行犯逮捕の対象になり得ます。それをお説教だけで済ませてしまったJALの対応は、甚だ航空法の精神に悖ると言っていいでしょう。
 とは言え、マスゴミ対応という事だけを考えれば、JALの対応を強ち間違いとも言い切れない部分があります。というのも、今回JALがどのような対応をした所で、既にマスゴミはJAL叩きのシナリオを用意済みだからです。どのようなプロシージャになっているかというと、

バカ男を警察に突き出した場合
縦令キャビンアテンダントに対する機内迷惑行為があったとしても、地上職員の注意により反省しているのだし、逮捕権を行使するのは些か度が過ぎている。幾ら「安全第一」といっても、過剰反応を示してしまっては却って逆効果である。「お客様あってのJAL」だという自覚が足りないのではないか。
お説教だけで済ませた場合
縦令その場では本人が「反省している」と口にした所で、事実として機内迷惑行為は行われたのであり、それは航空会社として厳正に対処すべきである。昨年は数多くの運航トラブルを起こしたJALであるが、このような対応を見るに付け、果たしてJALに遵法意識が存在するのか、甚だ疑問でならない。こうした安全意識の欠如こそ、JALの運航トラブルがなくならない根本的な原因であろう。

 といった感じです。恐らく、読売新聞の社内には、あらゆるケースに対応できるJAL叩きのテンプレートが存在する事でしょうから、JALにとっては「行くも地獄、戻るも地獄」といった状態ですね。そりゃあ、お説教だけで済ます道理です。



 今回の事件については、もう1つ厭な予感があります。それは、このバカ男はJGCだったのではないかという疑念です。これが私の杞憂であればいいのですが、もしJGCが斯かる機内迷惑行為に及んだというのであれば、私は同じJGCとして非常に申し訳なく思います。
 しかし、このバカ男がJGCであると仮定すれば、JALがお説教だけで済ませたという激甘対応にも合点が行きます。何せ、JGCを強制降機させようものなら、その後に地上職員が見るであろう地獄の絵図があっさりと目に浮かびます。このバカ男がファビョるのは勿論、手荷物を降ろしてウェイトを再計算して燃料を補給して……といった再出発用の手続きも大変です。しかも、この手のJGCはどんなにファビョってもまたJALに乗るものですから、そこで再び機内迷惑行為やら何やらとトラブルになるのは目に見えています。この辺が、一見さん対応と異なる難しさなんでしょうね。
 それにしても、JGC+薩摩人+クレーマーというジェットストリームアタックは実に強烈ですね。私が客室乗務員だとしたら、果たしてこのバカ男に何処まで対応できたものか、甚だ疑問です。或いは、逆ギレしてその場で拘束……出来るかなぁ?(;´Д`)

*1:1乗客に過ぎない私が注意した所で、逆ギレされるのが関の山です。