○羽田−関空線の運賃および運航ダイヤについて
http://www.starflyer.jp/starflyer/news/2007/news_20070822_fare.pdf
泉ズリアとしては、是非就航記念運賃が適用される内に乗ってみたいと思ったのですが……
使えるか!(ノ ゚Д゚)ノ ==== ┻━┻
元々が1日4往復という事で、そんなに期待できる運航ダイヤにはならないかと思っていましたが、ここまで徹底的に首都圏在住者を冷遇するダイヤになるとは思ってもみませんでした。何せ、関空行き始発便がJAL神戸行き午前便よりも遅く、関空発最終便がJAL伊丹発最終便よりも早いというのですから、「スタフラに乗ってやる!」という強い意志を持っている人でもない限り、凡そ利用価値はありません。
恐らく、11月とも言われている5往復体制の開始時は、SFJ21便の前に1便、SFJ20便とSFJ22便との間に1便という形で入るのでしょうが、SFJ28/29便のダイヤがこの時間帯で固定されている限り、関空利用者に最も需要が高く、私にとっても非常に使いやすい21時以降の関空出発便は設定が出来ません。こんなダイヤでは到底ビジネス需要を掌握できるはずもなく、結局はスカイマークの二の舞という事になりそうです。或いは、大阪府からもキッチリ補助金をせしめようというスターフライヤーの補助金商法が炸裂するのかも知れませんが。
それにしても、このスターフライヤー関空線、既存の羽田=関空線と運航時間帯が尽く重複しています。既存のJAL・ANA便と一緒の時刻表にしてみれば、一目瞭然です。
- 東京(羽田)→大阪(関西)
- NH973 HND 0640 → KIX 0755
- JL173 HND 0645 → KIX 0800
- NH141 HND 0730 → KIX 0845
- JL175 HND 0855 → KIX 1010
- 7G021 HND 1015 → KIX 1130
- NH143 HND 1105 → KIX 1220
- NH145 HND 1205 → KIX 1320
- JL179 HND 1250 → KIX 1405
- NH147 HND 1330 → KIX 1445
- 7G025 HND 1345 → KIX 1500
- JL183 HND 1625 → KIX 1740
- 7G027 HND 1735 → KIX 1850
- JL185 HND 1950 → KIX 2105
- NH149 HND 2015 → KIX 2130
- JL187 HND 2045 → KIX 2200
- JL189 HND 2100 → KIX 2215
- NH975 HND 2100 → KIX 2215
- NH977 HND 2140 → KIX 2255
- 7G029 HND 2145 → KIX 2300
- 大阪(関西)→東京(羽田)
- NH972 KIX 0630 → HND 0735
- JL170 KIX 0635 → HND 0745
- NH974 KIX 0645 → HND 0750
- JL172 KIX 0645 → HND 0755
- NH142 KIX 0700 → HND 0810
- NH978 KIX 0740 → HND 0845
- 7G020 KIX 0815 → HND 0920
- NH144 KIX 0955 → HND 1110
- 7G022 KIX 1210 → HND 1315
- JL180 KIX 1500 → HND 1610
- 7G026 KIX 1540 → HND 1645
- NH146 KIX 1550 → HND 1655
- JL186 KIX 1745 → HND 1855
- JL188 KIX 1835 → HND 1945
- 7G028 KIX 1930 → HND 2035
- NH148 KIX 1940 → HND 2045
- JL192 KIX 2105 → HND 2215
- NH150 KIX 2125 → HND 2230
- JL194 KIX 2210 → HND 2320
幾ら顧客需要の特殊な羽田=関空線とはいえ、わざわざ往復8便中4便を他社便出発の15分以内に設定するのはやり過ぎというものです。FFPの貧弱なスターフライヤーが同一時間帯でJALやANAと勝負したところで、マイルの奴隷と化している羽田=関空線利用者を奪える見込みはありません。唯一、SFJ20便だけがビジネス需要を取り込めそうな気はしますが、これとてANAが改心して関空8時台出発便を復活させるまでの命ですから、やはりスターフライヤー関空線は失敗の内に終わりそうです。
幸い、新北九州空港とは異なり、スターフライヤー関空線がズッコケた所で、関西国際空港にとってはそれほど大きな傷手ではありません。それよりも、北九州線に続いて関空線も失敗したという事で、「スターフライヤーには将来性がない」と市場に見切りを付けられてしまう事の方が、より深刻な問題でしょう。こうなれば、流石に筆頭株主のドールキャピタルマネジメントが損切りに動く事でしょうが。