五月原清隆のブログハラスメント

これからは、セクハラでもない。パワハラでもない。ブロハラです。

スターフライヤー初搭乗の感想

 という事で、初搭乗から見事なまでにLQCぶりを見せ付けてくれたスターフライヤーですが、箇条書きで感想をまとめると、こんな感じです。

  • 機内設備が充実していても、そこに設計思想が全く存在しない。
  • どんなに頑張っても、所詮エコノミーはエコノミー。
  • いい意味ではなく、悪い意味で非常識。

 搭乗前の予想がズバリ的中していた事もあれば、搭乗してみて初めて気が付いた事も幾つかあります。それらを総合・集約した結果が、上記の3点です。スターフライヤーがセールスポイントとするサービスが、実際にそれらのサービスを必要とする人の需要と尽くアンマッチを起こしている為、使う人にとっては不便である一方、使わない人にとっては過剰なサービスとなってしまっているのです。差し詰め、「デザイナーの、デザイナーによる、デザイナーの為のエアライン」といった所でしょうか。何処かの大学*1ではありませんが、「デザイン一流、サービス二流、使い勝手三流」と揶揄したくもあります。当然ながら、経営は五流どころか論外です。
 取り敢えず、今回の搭乗によって、私は自信を持ってスターフライヤー以外の航空会社をお薦めする事が出来るようになりました。B777-381の詰め込み普通席やスカイマークの2-4-2アブレストしか知らない人であれば、スターフライヤー程度でも大満足なのかも知れません。しかし、少しでもスーパーシートプレミアムやクラスJを知っている人であれば、スターフライヤーには過剰な期待をしない方がいいでしょう。
 逆に、スターフライヤーを高級だと思っているような向きには、一度JALのクラスJに乗ってみる事をお薦めします。フットレストや個人用テレビこそありませんが、追加料金が必要な本物の上級クラスと「プレミアムエコノミー」を偽装したエコノミークラスとの違いを痛感させられる事請け合いです。本物の「一味違うホスピタリティ」とは、設備ではなく思想からこそ生まれてくるものなのです。

*1:そういえば、スターフライヤーのトータルデザインを担当した松井龍哉は、早稲田大学理工学部の非常勤講師なのでした。教授だけじゃなく、非常勤講師まで三流なんでしょうかね。